2013年11月30日

ウルセラで冷やすと効果が無くなる・・・か?B

結局、検証で分かったことは

・摂氏8度まで冷えていてもウルセラの作用は変わりない。
・冷却よりも、出力を下げるとウルセラの作用は明らかに低下する。


以上のことが示唆されています。

現在ウルセラ社は、痛み対策として今回行った弱い方の出力を推奨しているようです。
1回のショットはマイルドにして、その分ショット数を増やしてカバーしましょう、というガイドラインになっています。

しかし、痛みが克服されれば出力を下げる必要は無いため、最高出力で多いショット数を照射したほうが効果はより出ることは明らかです。




我々形成外科医、美容外科医は職人であります。
通常の外科とは違い、常に創意工夫と試行錯誤が求められ、たくさんの経験の積み重ねが『うで』となります。

手術書を読んで理解したつもりになっているだけでは名医にはなれません。
教科書を忠実になぞらっても、上手い医者にはなれず、『当たり前の結果』しか得られません。

ウルセラは手術ではありませんが、説明書を読んで理解した気になっているだけでは普通の効果しか出せません。
マニュアルに忠実に行う看護師さんでも同じ結果が得られるでしょう。


前にも書きましたが、一見ムダに見えることの蓄積は大きなバックグランドを形成してくれると考えます。
机上の理論だけでムダと思われるものを切り捨ててしまったら、いつまでも“普通の結果”から脱却することは出来ないでしょう。



もしこの検証で、クーリングしたらウルセラの作用が低下することが示唆されていたら、クーリングではなく、逆にヒーティングをしてより効果を出すことを試していたと思います。
そんなことはマニュアルには書いていませんが。


そんな感じで、自分のライフワークとして日本一、世界一の結果を出せるように、いつも色々なことを考え、試行錯誤しています。
形成外科医は自分が上手いと自惚れてしまったらそこで終わりです。
相手あっての治療です。
どんなに腕が良くても、相手の希望を汲みすることが事が出来なければ、腕以前の問題となります。

美容医療の世界で最も重要なことは、結果が全てということです。
理屈抜きに患者さんの評価として結果が現れます。
僕がこの業界に入った大きな理由のひとつです。
posted by モコ at 19:04| Comment(0) | TrackBack(0) | ウルセラ

ウルセラは冷やすと効果が落ちる!・・・・か?A


ページが重くなるので分載です。


まず35度の鶏肉。

うちのトイプードル様のお食事のささみ肉をちょっとお借りしました。

15分間湯煎して、温度計の先はお肉に刺さっております。

10000.jpg

4.5mmの深さのものを1.2J(最大出力)と0.9J(2段階下げた出力)で2回照射した後、開きにしました。

分かりますでしょうか?
コントラストを上げると・・

10.jpg

行儀良く白いプツプツの点が並んでいるのが蛋白が変性した凝固点で、TCP(thermal coagulation point)と呼ばれます。。
(卵の白身が熱で白くなるのと同じ原理)
上下に2列並んでいますが、上が強い出力、下が弱い出力のものです。

一方、問題の冷え冷え鶏肉

1000.jpg

冷蔵庫から取り出した時点で3度でした。
取り出してすぐに最大出力で2ショット照射し、念のため氷水に15分間浸した後にまた4ショット打っています。

打ち終わった時点で8度です。

100000.jpg

白いプツプツ、ありますねハートたち(複数ハート)
そして大きさは35度と変わりません。
ささみの開きですので、両方の断面にプツプツあります。
取り出してすぐ照射した部位もしっかりプツプツしています。

まとめ。

つづく。。
posted by モコ at 16:43| Comment(0) | TrackBack(0) | ウルセラ

ウルセラは冷やすと効果がない!!・・・か?

患者様からメールでお問い合わせをいただきました。


以下抜粋

『クーリングで痛みをとるクリニックはウルセラ(Ulthera)の本質を全く理解していない』という一文を他院で見かけましたが、本当でしょうか?

抜粋終わり

ウルセラは皮膚の内部に熱をかけ、蛋白の変性を起こし、異物反応と創傷治癒の際に起こる拘縮を利用してリフトアップ効果を出します。

つまり、熱がかからなければ蛋白の変性が起こらず効果は出なくなります。
我々動物のタンパク質の変性温度は62度程度とされています。

冷やしすぎると62度以上に熱を上げられなくなってしまうのではないか、という理屈です。

果たして本当でしょうか??



当院でウルセラ導入時に行った実験があります。

摂氏8度に冷やした鶏肉では、ウルセラの作用が出なくなるかを検証しています。




冷やすことで蛋白凝固点が出来なくなるか、出来なくならないまでも、凝固点の大きさが小さくなってしまうかを見ました。

DSCF2146.JPG

驚愕の結果は・・・

つづく
posted by モコ at 16:11| Comment(0) | TrackBack(0) | ウルセラ

2013年11月29日

サーマクール【トータルチップのご感想】

サーマクールの新しいチップ、トータルチップをご友人とお二人でシェアしていただいた方からメールを頂戴しました。


以下抜粋

とってもいい感じです!
施術はむしろこちらの方が痛みがなく感じられました。
1週間は季節柄も重なりかなり乾燥いたしましたが
下を向いて鏡にうつった時のたるみが軽減されたように思います!

同時に施術して頂いたボトックスも他院で施術して頂いたよりも丁寧で確実に効いております。

何よりも先生の施術、施術中のお気遣いに優しさを感じ
「ここだったら遠くてもまた来よう」という気持ちにさせて頂きました。

次回はサーマメンテナンストリニティー宜しくお願いいたします!


抜粋終わり

経過のご連絡、ご感想を頂きありがとうございます。
トータルチップは自分でも勿論試しましたが、作用が強いため、通常のものよりも施術部位をより慎重に考えていかなければなりません。

作用が強いものは両刃の剣にもなり得ます。
マニュアルどうりに照射していると、「かえって老けた」を量産してしまいそうなチップです。
posted by モコ at 13:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 患者さんの声

2013年11月16日

ウルセラ

今の時期は年末の同窓会、忘年会、クリスマス会にあわせて施術をご希望いただく方が多くなっております。

メールのお問い合わせですと、どうしてもメールの往還の時間差があり、ご返信をいただくまでの間にご希望のお日時が埋まってしまう事も出てきております。
お手数をお掛けして申し訳ありませんが、お電話でのご予約が最も確実かつ迅速となっておりますので、年末にかけての時期のご予約のお問い合わせはお電話をおすすめ致します。

ウルセラを受けていただいた方から御礼のメールを頂きました。
どうもありがとうございますぴかぴか(新しい)
以下引用

前文略

貴院を選んだことに、間違いなかったこと、先生、スタッフの方に感謝致します。ありがとうございました。

中略
スレッドリフト、フェイスリフトと安易に手術しないでよかったです。ウルセラは、高価ですが貴院でしたら安心して継続できます。ウルセラ貯金に励みます。
麻酔後、待合室でコーヒーを入れて下さったのに、少し残してしまって申し訳ございませんでした。

それでは、本当にありがとうございました。

あまり個人的なご感想を引用させていただくのは失礼と考え、半分ほど省略させていただきました。

ウルセラ施術後はむくみ程度の腫れが出ます。
人によっては腫れにより良くなったと感じられる方も多くいらっしゃいます。
でも、腫れはあくまでも一時的なものです。
1週間もすれば腫れは完全になくなるため、一旦効果がなくなったように感じられるかもしれません。

そして、腫れが治まったら施術前に戻っていた。。。。もうやだ〜(悲しい顔)

そんな治療も多いのが現状です。
当院に来られる方がよく言われるコメントなのです。

しかしウルセラはその後2週間から3週間するとちゃんと徐々にですが作用が現れてきます手(グー)
posted by モコ at 16:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 患者さんの声

2013年11月06日

タバコとたるみ

アメリカ形成外科学会誌で、タバコがたるみ・しわを促進させると発表されました。

一卵性双生児の一人だけが喫煙をしてきた双子を比較した結果です。

【参考】CNN.co.jp

喫煙で顔が老化、双子79組で検証 米研究
11月1日(金)15時30分配信
(CNN) 喫煙によって目の下のたるみや口の周りのしわが増えるなど、顔の老化が早くなることを米ケース・ウェスタン・リザーブ大学のチームが双子を比較した研究で確認し、形成外科の学会誌に発表した。

研究は18〜78歳の双子79組を対象にして行われた。

うち45組は、1人が喫煙者でもう1人が非喫煙者という組み合わせ。残る34組はともに喫煙者だったが、2人の喫煙歴には5年以上の開きがあった。

それぞれの写真をプロのカメラマンが撮影、顔のパーツごとに採点して比較したところ、喫煙者と非喫煙者の双子では、喫煙者の方が非喫煙者より老けて見える確率が57%だった。

双方とも喫煙者の場合でも、長く吸っている方が年上に見える確率が63%だったという。

研究では、飲酒やストレス、日焼け止めの使用の有無などの要因についても調べたが、研究対象となった双子ではこれらの要素に大きな違いはなかったという。生活環境や食生活の影響は明らかになっていない。

「喫煙はコラーゲンの生成を抑制するから、コラーゲンが減少し皮膚の血行も悪くなる。またニコチンは肌の厚みを減らす。こうして肌の弾力性が衰え、老化が早く訪れる」と、研究チームを率いたバーマン・ガイアロン医師は語る。


01twins-smoking-horizontal-gallery.jpg
左がより長く喫煙している

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右が喫煙

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右が喫煙

百害あって一利なし、です。
posted by モコ at 12:19| Comment(0) | TrackBack(0) | たるみ