2015年02月26日

W-HIFUのメリット・デメリット【1】

ウルセラと、ウルセラの最新版(自称)であるダブロの組み合わせの
『 WーHIFU 』
を昨年より始めていますが、ウルセラ単独よりも明らかに効果が出ます。

ダブロはウルセラよりも効果の出現が早いのですが、効果がなくなるのもウルセラより早い事が欠点です。
ダブロとウルセラを組み合わせることにより、ウルセラ単独施術と比較して

@効果の出現が早い
A効果のピークが高い(より効果が出る)
B持続期間が長い


施術となっています。

@はダブロ、
Aはダブロ+ウルセラの効果で、

これらはウルセラ単独、ダブロ単独よりも照射数が多いので当たり前といえば当たり前の結果です。

そしてBは、おそらく熱作用の相乗効果により、タンパク変性がより高温で広範囲に及ぶことによる結果と推測されます。


ただ、一つ欠点があり、ウルセラ、ダブロ単独より施術後の腫れが多少出てしまいます。

むくみ程度ではありますが、タルミがある部位の腫れがより出るので、
『 W-HIFUをして余計にもたつきが出たけれども治るのか? 』
と施術数日後に心配されてお問い合わせをいただくことがあります。

ウルセラ、ダブロ単独でも腫れが出ることも多いのですが、むくみのような全体的な腫れになります。

一方、W-HIFUの場合は気になるタルミの部分の腫れになります。
これは、改善したい部位により多くの照射をすることによることが原因です。

口角の横、フェイスライン、法令線等の、もたつきが出る部位に多く照射するため、その部位の腫れが周囲よりもでることによって余計にタルミを作ったのと同じ状態になります。
そのために全体的に腫れが出る場合よりも気になる”腫れとなり、

腫れが出やすい方の場合、施術後数日間は
『 良くするつもりでお願いしたのに、治療したら余計にひどくなった 』
となります。

これは腫れが出やすい方ですと施術後4,5日あることもあります。
施術条件によってもダウンタイムが異なり、特に静脈麻酔の場合はよりアクティブに照射するため、ダウンタイムが長くなる傾向があります。
posted by モコ at 21:23| Comment(0) | TrackBack(0) | ウルセラ

2014年11月21日

ウルセラを用いた下眼瞼の若返り【クマ、タルミ】 :Safty and Efficacy of Ulthera and in the Rejuvenation of Aging Lower Eyeids

国際美容外科学会の正会員になると、定期的に投稿された論文を掲載した学会誌が送付されてきます。
学会誌の最新号にウルセラを用いたクマ、タルミを改善するための施術方法と治療結果が掲載されていました。

引用元 Aesthetic Plastic Surgery (October 2014)

Safty and Efficacy of Ulthera and in the Rejuvenation of Aging Lower Eyeids

韓国のDrの論文です。

ウルセラの1.5ミリ、3.0ミリのトランスデューサーを用いて、主にクマの改善を、照射後3か月と照射前のCTの計測結果から治療効果を検討しています。
論文には術前、術後写真も掲載されており、良好な改善傾向を示しています。

プライベートクリニック吉祥寺でも、院長がクマがあるためにクマの改善には思い入れがあるのですが、EBMになる良い参考文献が得られましたので、積極的に取り入れていこうと思います。


症例数を活かした国際学会誌の投稿に憧れますが、個人でアカデミックな活動をする余力がないのが残念です。ふらふら
posted by モコ at 13:10| Comment(0) | TrackBack(0) | ウルセラ

2014年08月16日

ウルセラ認定医

サーマクールにはサーマクール認定医という制度がありますが、ウルセラにも認定医制度が出来ました。

ウルセラの公式サイトに掲載されるのはもう少し後になりそうですが、
昨日、JMECのウルセラのトレーナーの方が来院され、登録に必要な解剖の基礎知識やテクニックに関するコーチングをされていきました。
ウルセラ認定医のコーチングは治療ガイドラインに沿ったものとなります。
推奨される照射部位、照射数、出力などを説明されます。


この認定医制度ですが、ウルセラを扱うにあたり必要最低限のことを会得している、という認定だと思われます。
ウルセラ認定医のコーチングは治療ガイドラインに沿ったものとなり、推奨される照射部位、照射数、出力などを説明されます。


他の治療機械にも言えることですが、効果の強いものはそれなりのリスクを内在するため、使い方によっては危険なものとなります。
普段顔の手術をしているようなDrであれば、ウルセラの危険性など取るに足るようなものではありませんが、
例えば内科のDrがウルセラをマニュアルを読んで使用するような場合は、正直なところ怖いです。
内科の分野でどんなに優れたDrであったとしてもです。


僕たち形成外科医は定型的な手術というのは余りありません。
手術書はたくさんありますから、レジデントの頃は一生懸命手術書通りの手術を試してみようとします。
しかし手術書通りに行かないことがほとんどです。
技術のせいではなく、治療の対象が同じような症例であることが殆どないからです。

そのため、色々と試行錯誤とフィードバックを繰り替えしながら、症例のバリエーションに対応できる自分なりの『コンセプト』を形成していきます。
それは些細なコツであったり、言葉では説明できない感覚であったりもします。
理論は後付けであることが多いのです。


形成外科の手術はそんな感じですので、
ウルセラなどの場合も、ガイドラインやマニュアルに沿う意味は余り見出しません。
それぞれ自分なりの施術方法をDr方は持っているはずです。


ウルセラに戻りますが、
マニュアルを外れた治療法は、マニュアルには書いていない解剖をはじめとした予備知識のバックグラウンドがあって初めて行えることであり、専門外の方はマニュアル通りの治療をした方が良いと思います。

ウルセラ認定医は、ウルセラを『使える』認定であって、『使いこなす』認定ではありません。
posted by モコ at 12:51| Comment(0) | TrackBack(0) | ウルセラ

2013年11月30日

ウルセラで冷やすと効果が無くなる・・・か?B

結局、検証で分かったことは

・摂氏8度まで冷えていてもウルセラの作用は変わりない。
・冷却よりも、出力を下げるとウルセラの作用は明らかに低下する。


以上のことが示唆されています。

現在ウルセラ社は、痛み対策として今回行った弱い方の出力を推奨しているようです。
1回のショットはマイルドにして、その分ショット数を増やしてカバーしましょう、というガイドラインになっています。

しかし、痛みが克服されれば出力を下げる必要は無いため、最高出力で多いショット数を照射したほうが効果はより出ることは明らかです。




我々形成外科医、美容外科医は職人であります。
通常の外科とは違い、常に創意工夫と試行錯誤が求められ、たくさんの経験の積み重ねが『うで』となります。

手術書を読んで理解したつもりになっているだけでは名医にはなれません。
教科書を忠実になぞらっても、上手い医者にはなれず、『当たり前の結果』しか得られません。

ウルセラは手術ではありませんが、説明書を読んで理解した気になっているだけでは普通の効果しか出せません。
マニュアルに忠実に行う看護師さんでも同じ結果が得られるでしょう。


前にも書きましたが、一見ムダに見えることの蓄積は大きなバックグランドを形成してくれると考えます。
机上の理論だけでムダと思われるものを切り捨ててしまったら、いつまでも“普通の結果”から脱却することは出来ないでしょう。



もしこの検証で、クーリングしたらウルセラの作用が低下することが示唆されていたら、クーリングではなく、逆にヒーティングをしてより効果を出すことを試していたと思います。
そんなことはマニュアルには書いていませんが。


そんな感じで、自分のライフワークとして日本一、世界一の結果を出せるように、いつも色々なことを考え、試行錯誤しています。
形成外科医は自分が上手いと自惚れてしまったらそこで終わりです。
相手あっての治療です。
どんなに腕が良くても、相手の希望を汲みすることが事が出来なければ、腕以前の問題となります。

美容医療の世界で最も重要なことは、結果が全てということです。
理屈抜きに患者さんの評価として結果が現れます。
僕がこの業界に入った大きな理由のひとつです。
posted by モコ at 19:04| Comment(0) | TrackBack(0) | ウルセラ

ウルセラは冷やすと効果が落ちる!・・・・か?A


ページが重くなるので分載です。


まず35度の鶏肉。

うちのトイプードル様のお食事のささみ肉をちょっとお借りしました。

15分間湯煎して、温度計の先はお肉に刺さっております。

10000.jpg

4.5mmの深さのものを1.2J(最大出力)と0.9J(2段階下げた出力)で2回照射した後、開きにしました。

分かりますでしょうか?
コントラストを上げると・・

10.jpg

行儀良く白いプツプツの点が並んでいるのが蛋白が変性した凝固点で、TCP(thermal coagulation point)と呼ばれます。。
(卵の白身が熱で白くなるのと同じ原理)
上下に2列並んでいますが、上が強い出力、下が弱い出力のものです。

一方、問題の冷え冷え鶏肉

1000.jpg

冷蔵庫から取り出した時点で3度でした。
取り出してすぐに最大出力で2ショット照射し、念のため氷水に15分間浸した後にまた4ショット打っています。

打ち終わった時点で8度です。

100000.jpg

白いプツプツ、ありますねハートたち(複数ハート)
そして大きさは35度と変わりません。
ささみの開きですので、両方の断面にプツプツあります。
取り出してすぐ照射した部位もしっかりプツプツしています。

まとめ。

つづく。。
posted by モコ at 16:43| Comment(0) | TrackBack(0) | ウルセラ

ウルセラは冷やすと効果がない!!・・・か?

患者様からメールでお問い合わせをいただきました。


以下抜粋

『クーリングで痛みをとるクリニックはウルセラ(Ulthera)の本質を全く理解していない』という一文を他院で見かけましたが、本当でしょうか?

抜粋終わり

ウルセラは皮膚の内部に熱をかけ、蛋白の変性を起こし、異物反応と創傷治癒の際に起こる拘縮を利用してリフトアップ効果を出します。

つまり、熱がかからなければ蛋白の変性が起こらず効果は出なくなります。
我々動物のタンパク質の変性温度は62度程度とされています。

冷やしすぎると62度以上に熱を上げられなくなってしまうのではないか、という理屈です。

果たして本当でしょうか??



当院でウルセラ導入時に行った実験があります。

摂氏8度に冷やした鶏肉では、ウルセラの作用が出なくなるかを検証しています。




冷やすことで蛋白凝固点が出来なくなるか、出来なくならないまでも、凝固点の大きさが小さくなってしまうかを見ました。

DSCF2146.JPG

驚愕の結果は・・・

つづく
posted by モコ at 16:11| Comment(0) | TrackBack(0) | ウルセラ

2013年10月06日

ウルセラおまけ

昨日ウルセラの症例数の記事で写真を掲載しましたが、

ウルセラのチップ(トランスデューサー)の説明です。


患者様の顔に当てる部分の消耗品で、2400ショット使用したら使用できなくなってしまう使い捨てのものとなります。

その中身です。バッド(下向き矢印)
DSCF1714.JPG


小さい頃から器械を分解することが大好きで、良く壊していました。

僕の世代はゲームセンターやゲームウオッチの出始めの頃で、

「ゲームセンター嵐」という、ゲーム機をダイヤモンドより硬い前歯でぶっ壊してハイスコアをたたき出す、というめちゃくちゃたらーっ(汗)な漫画の影響で、ゲームウオッチを良く壊したものです。


分解したものは、もちろん使用後の物です。

内部機構を知っていると意外と役に立つのですexclamation&question
posted by モコ at 12:12| Comment(0) | TrackBack(0) | ウルセラ

2013年10月05日

ウルセラの症例数

10月に入りました。
あと2ヶ月で今年も終わりです。

全く実感がないのですが、
本格的な寒さ霧が到来すると年末気分が興まり、一気に年越しへ駆け抜けていくのでしょう。。


3.jpg

昨年10月から1年間で使用したウルセラのチップです。
39個あります。

1チップが2400ショットですので、2400×39=93600ショットのウルセラ照射をした事になります。

症例の集計をしたところ、のべ537人の方がウルセラを受けていただきました。


一人の医師が行った年間の症例数として、おそらく日本で1,2番、世界でも指折りの症例数となると思われます。

週6日、朝10時から夜9時まで毎日毎日サーマクールとウルセラの施術しかしていないドクターは世界で私しかいないでしょう。

症例数ナンバー1とか、何人行いました、という数字には意味がありませんが、
(特にクリニックの症例数は医師が多ければ症例が増えるのは当然なので意味がない)

症例を積み重ねることで、効果的な施術のノウハウが蓄積されます。

沢山経験することで初めて見えてくる世界もあります。


それから、症例が多いことでコストが下がるのです。
「なぜ安いのか」とたまに聞かれますが、多くの方に来ていただけているからなのです。



1年間ご来院頂きました皆さま、どうも有り難うございます。

おかげさまで、世界一の効果を目指せる環境を得られています。

そして日本一お得(効果×価格)な治療が受けられるよう皆様に還元していくことができておりますので、どうぞこれからもよろしくお願いします。

posted by モコ at 17:54| Comment(0) | TrackBack(0) | ウルセラ

2013年04月03日

ウルセラの最適な治療間隔は??


サーマクールのガイドラインでは、治療間隔を6か月以上開けることを推奨していますが、ウルセラでは決められた治療間隔はありません。
それでは、ウルセラの最適な治療期間はどの位なのでしょうか。


本題に入る前に・・・

●サーマクール:8〜10ヶ月

治療の効果が残っている状態で施術をすることにより、さらに効果がプラスして期待できるため、サーマクールの場合は6か月間隔で施術する事がベストと言えます。

しかし日常のメンテナンスとして続けていくためは、経済的観点から費用対効果が良いに越したことはありません。
6か月より6.5か月、もう少し頑張って7か月、どうせなら8か月・・・少しでも治療間隔が長いほうが経済的です。
ところが、効果が消失してしまってからでは積み重ね効果が出ないため、あまり治療間隔を空けてしまうと肝心の効果が消失してしまい、同じことの繰り返しとなります。
なるべく経済的に、かつ効果的な時期はいつでしょうか。
当院では、費用対効果の観点から、サーマクールの治療間隔は8−10か月をお勧めしています。
(当院の施術を受けられた方のみに適応される考えです。出力が低い治療では8か月後には効果は消失しているかもしれません。)


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●ウルセラ:1年〜1年3ヶ月、又は6ヶ月

ウルセラの場合は、現在進行形で各施設で試行錯誤されている段階ですが、最新の知見では、最初の施術から3−6か月後に2度目の施術を行うことで、より効果が出るだけでなく持続期間も延長する事が報告されています。
それでは2回だけでなく、間隔を詰めて3回の施術を行った場合は、さらに効果が出るか・・と言えば、おそらく正しいのでしょうが、推測の域を出ないのが現状です。

極論をすると、ウルセラとサーマクールの違いは、6か月以内に施術を重ねて出来るかどうかになります。

サーマクールでは、一度施術した部位には必ず二回目の照射が作用します。(図上)
そのため、6か月間のセイフティ・マージンが設けられています。

ウルセラは小さなスポットで作用するため、同じ部位に施術を重ねても、同一スポットに作用する可能性は極めて低くなります。(図下)
そのため、理論的には短期間で何度照射しても安全に繰り返して治療を行うことができるのです。
(実際には1回の治療の急性炎症期が過ぎる1か月は開けたほうが良いと思われます。)

従いまして、経済性を優先した場合は持続期間から1年〜1年3ヶ月、効果を優先すると、2回目は5,6ヶ月が良いのではないでしょうか。
posted by モコ at 14:41| Comment(0) | TrackBack(0) | ウルセラ

2013年03月30日

ウルセラとサーマクールの効果はなぜ違う??


サーマクールもウルセラも熱を用いた治療ですが、なぜ『引き締め』と『引き上げ』という作用の違いが出てくるのでしょうか。

   

●サーマクールの作用機序ー引き締め>


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サーマクールは図のように広い範囲に、丸く熱がかかります。

熱が作用した部位は1〜2ヶ月かけて収縮しますが、収縮は横だけでなく、縦方向にもおこります。

その結果、肌のハリが出るだけではなく、脂肪などの軟部組織の厚さが圧縮されます。



例えばあごのラインにサーマクールをかけると、あごの骨と皮膚の間の組織が圧縮され、厚みが減少します。

そのため、フェイスラインはあごの骨のラインがクリアに出るようになり、骨の上の厚みが薄くなるぶん、顔の輪郭が一回り小さくなり、小顔効果も出ます。




●ウルセラの作用機序ー引き上げ



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ウルセラの熱がかかる範囲は、1oの小さい点状です。

1ショットあたり23個の熱が点状にかかります。

熱がかかる大きさは1ミリのため、縦の方向には1mmしか収縮しません。

つまり、厚みは変わりません。

しかし横方向には 1o×23個=23mm の組織が収縮します。

その縮みが、重力に逆らってタルミを引き上げてくれるのです。



posted by モコ at 11:46| Comment(0) | TrackBack(0) | ウルセラ